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2007年4月28日 (土)

1984年10月25日(木)夜

その人は新宿・シアターアプルの15列目で鼓童の演奏を聴いていたはずです。

チケットを入れた茶封筒に赤インキで手書きされた「7:00 開演」の文字には下線が。
戻ってきたチケットの半券
曲目の詳細が記載されたプログラム
入場者へのメッセージ
未記入のアンケート用紙
公演チラシ
公演パンフレット
そして「鼓童」84年9月号84ticket1

名も知らぬその人がその日、大切に持ち帰っただろうそれらが、20年以上の時空を超えて、いま、わたしの手元にあります。

「鼓童」3年目。1月から半年間にわたる海外ツアーを終え、秋に始まった国内ツアーは、このときから「ワン・アース・ツアー」と名付けられました。チラシに、パンフに、そして機関紙「鼓童」に、決意、と言ったらいいのでしょうか、漲っているものがあります。

Dosa 機関紙84年9月号を繰ってみます。2ページ目の鼓童通信には、国連が「国際青年の年」のために世界中から7人の青年を選んだ中に「栄一君」が入ったこと、真野町・鼓童友の会の総会で「去年来島したカナダの独立プロ制作による映画『KODO』を」上映したこと、「ドラムやってた衛藤君」が研修生として入座したことなどが綴られています。「現代どさ廻り考」と題された河内敏夫さん(ハンチョウ)の4ぺーじにわたる長文の論考からは、怒り、苛立ち、そして希望がストレートに伝わってきます。

パンフレットでひときわ印象的なのは、海をバックに走る11人の影。逆光のイメージに「鼓童」の文字が被さっています。その下に、1971年から1983年にかけて何があったのかを記した短い文章が載っていました。「内部から、その動きに便乗しようとする動きWave1がでた時、鬼は鬼でなくなった」が故に「1981年9月、彼らは『佐渡國 鼓童』として再スタートをきった」と、あります。

     *        *    

この夜、その人が胸に抱いた共感を、これからは、わたしが引き継いでいきたいと思います。

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コメント

とってもいいですね。
人の持っていた温もりが伝わってきます。
まるでその人になって、感動を味わっているようですね。
そして、パンフレットの
「内部から、その動きに便乗しようとする動きがでた時、鬼は鬼でなくなった」が故に「1981年9月、彼らは『佐渡國 鼓童』として再スタートをきった」
の所が、ブルッときちゃいました。
今とは別の泥臭い鼓童を垣間見た気がします。
こんな貴重な資料を、どこで??

投稿: 西の平田屋 | 2007年4月29日 (日) 23時06分

>西の平田屋さん

24年前に鼓童を聴いていた人って、「とんがって」た人が多いと思うんですよ。鼓童も相当「とんがって」た集団だったろうし。でも、このワンセット、とても綺麗で、大切に保存されていたのを感じます。この人が当時20代だったとして、いまは50代後半、つまりわたしと同世代でしょうか。

実はヤフオクで見つけたのですが、出品者は本来の所有者ではなかったようです。わたしの手元にくるまで、どんな理由で手放し、どんなルートをたどってきたのか、わたしにも分かりません。

投稿: Sysop(シスオペ) | 2007年4月30日 (月) 10時21分

初めて書き込みいたします。
鼓童でスタッフをしております山口康子と申します。

私が初めて鼓童を見たのが、まさにこの84年のシアターアプル。
もはやすべてがうろ覚えですが、行ったのは10月28日で、最前列の上手端から2番目の席だったような気がします。
公演のことはラジオで聞いてチケットを予約したので、「コドウ」ってどんな字なのかも知りませんでした。

たしか、この公演の時には、「曲目紹介」は入場時には配付されず、終演後のロビーで希望者だけに渡される形をとっていたように記憶しております。
そんなものまで含めてワンセット残っているなんて、すごいです。

あの日あの時、公演パンフレットに「研修生募集」と書かれていた文字を見てしまったがために、私は今佐渡にいるわけですが・・・
このチケットの元の持ち主さんは、今どこでどうしておられるやら。・・・気になります。

投稿: yasuco | 2007年5月 5日 (土) 20時17分

おお!!ヤフオクにかような一品が・・・・・。
懐かしいと言うか何と言うか。

歌舞伎町の雑踏や、シアターアプルの地下ロビー独特の匂い。
狭い楽屋と、残響の極端に少ない舞台。
鼓童に深い思いを寄せてくれていた支配人のNさん。
一所懸命に動き回ってくれた可愛いアッシャーさんたち。
そして鼓童に入ってまだ五年。軟弱者と言われながらも、何だかんだと出番の多かったこの自分。

いやもう、あそこには色々な思い出が詰まり過ぎていて・・・・・。
つもる話はいつかどこかで。

投稿: 幹文 | 2007年5月 5日 (土) 22時53分

>山口康子さん

書き込み、ありがとうございました。康子さんに思わず書き込みを促してしまう、そんなものたちなのだと思います。

シアターアプルの公演は10月23日から28日まで。週末の27日(土)と28日(日)は1日2回のステージだったようですね。ちなみに、「曲目紹介」に並んでいたのは、次の曲でした。

モノクローム
ケーナ
鳥舞
ガムラン
三味線
千里馬
南風(はえ)
沖揚げ
三宅
西馬音内
鳥獣戯打
かりうた
山唄
大太鼓
屋台囃子
酒屋唄

研修生募集には「衣食住のみ保証」「お近くの座員、または鼓童へ直接ご連絡ください」とありました。

投稿: Sysop(シスオペ) | 2007年5月 6日 (日) 01時28分

>幹文せんせい

ぜひ、つもる話を聞かせてください。KERSが再開されれば、手っ取り早いのですが、、、

投稿: Sysop(シスオペ) | 2007年5月 6日 (日) 01時30分

> KERSが再開されれば、手っ取り早いのですが、、、

うっ、ぐっ…。
ここでもプレッシャーが…。

投稿: 管理人あるいは用務員 | 2007年5月 9日 (水) 12時09分

管理人あるいは用務員さん
また潰れちゃダメよぉ(^o^)ノ
KERS楽しみにしてますね。って、これもプレッシャーになるの!?
>よしえさん(はじめ遠方よりツアーにお越しの皆様)
楽しんでいらしてくださいね↑↑
迷子には気をつけましょう。


投稿: みか | 2007年5月 9日 (水) 14時18分

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